#21 プロフェッショナルとはなにか?〜僕が保育士になった日〜

福祉のジョブズを目指す社長のつぶやき

皆さんこんにちは!
合同会社Sunflowerのyousukeです!
毎週恒例のブログ更新です。

今週は、プロフェッショナルとはなにか?こんなテーマで書いていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!

1:保育士はいつプロとなるのか?

①保育士という仕事

僕は16年間、保育士として仕事をしてきました。
保育士は厚生労働省管轄の国家資格です。
特定の試験を突破するか、指定された学校に決められた年数通うかしないと手に入らない資格です。
誇り高く、価値の高い仕事だと思っています。

僕は短大に2年通って保育士資格を取りました。大学に在学中、僕はいわゆる”意識高い系”なタイプだったと思います。

そんな僕はいつも思うことがあります。

「保育士っていつ”プロ”と呼べるレベルに達するのだろうか?」

国家資格を持っていることがプロの条件というのならば、試験を通った時や、学校を卒業した時がその分岐点になります。
お金をもらうことがプロの条件と言うのならば、就職した時がそうでしょう。

どちらもよく言われることですが、僕はあまりしっくり来ませんでした…。

この答えを僕に教えてくれた人は、僕の母でした。

②「10年経った時…」

そんな学生生活を送って卒業し、最初の就職先である児童養護施設に就職しました。
あまり知られていないことですが、保育士の資格証は卒業の段階では手元に来ません。

卒業したことを学校が登録して、半年後くらいに郵送で届きます。
僕の手元にも半年くらい経った日に資格証が届きました。

ちょうど休日の日だったと覚えています。
手元に届いた保育士証を持って、母のもとに車を走らせました。
母として、先輩保育士として働いていた母に「俺も保育士になったぞ!」と見せに行きたかったんです。
1時間半くらい車を走らせて、実家に着きました。

リビングにいた母に、早速保育士証を見せました。(多分ドヤ顔していたと思います。)
僕は当然喜んでくれると思っていました。
母は僕の出した保育士証をじっと見ながら…

「いいかい?今日この日を、絶対に忘れるんじゃないよ。なにかに日付をメモしておきなさい」と。
「???どーゆうこと?」と返事をすると、母は続けます。

「いいか?保育士という仕事は学校を卒業したらプロになるわけじゃない。お金をもらえるようになってプロになるわけじゃない。もちろん資格証を手に入れてプロになるわけでもない。それはスタートラインだ。」

「その資格証を手にして覚悟を決め、死にものぐるいで子どもたちに寄り添い、支援を行う日々を送り、10年の月日が経った時、お前は初めて保育士と名乗れるんだ」

でっかいハンマーで頭を殴られたような衝撃でした。
同時に、目の前の霧が晴れたような感覚にもなりました。
僕の中で覚悟が決まりました。

「10年間、死にものぐるいで働こう。まずは保育士を堂々と名乗れるようにならなければ。」

僕の保育士としての道が始まった瞬間でした。

2:プロフェッショナルの最低条件とは?

あれから16年が経ちました。
ほんとにいろんなことがありました。
職場を2つ渡り歩き、今では夢だった独立も果たすことができました。
見てきた子どもたち数は約3000人。
発達障害と児童虐待のプロフェッショナルとして、生きることができています。

ちょうど10年目まで、ずっと現場に立ち続けました。
自分の全存在をかけて子どもたちに向き合い、成長を促し、思いつく限りの支援をしてきました。
この16年で見えてきた僕なりのプロフェッショナルの条件は…「感動できるレベルの価値を提供することができる人」

16年間、いろんな人達と仕事をして、子どもたちにも関わって。
色々なことがありました。
何件の仕事をこなしてきたかは全く覚えていられないほどの数をこなしてきました。

それだけ仕事の数をこなしていると、時々、提供側も、受け取ってくれる側も、互いに感動できるような瞬間があります。
それこそ、涙を流せるくらいに…。

人が感動できるほどの仕事をできて初めてプロフェッショナル。
それを繰り返し再現することでプロとしての証明をし続けていく。これが僕の考えるプロフェッショナルの条件だと思っています。

3:これからプロを目指す皆さんへ

僕のブログをご覧頂いている方々の多くは、福祉業界の方や教育業界の方々でしょう。
この僕が考えるプロの条件は、どのような環境でどのような職種であったとしても変わらないと思います。これからプロを目指される方、目指している途中の方は、まず何よりも「プロフェッショナルを定義する」ということから始めるといいでしょう。

・自分にとって、どんな条件を満たしている人がプロと呼べるのか?
・そのプロに至るまでにどれくらいの時間を要するか?
・その時間を短縮するために何をすべきか?

こんなことを考えてみると自分の歩く道を見つけやすくなるのではないでしょうか?
ぜひご参考になれば!

4:まとめ

今日も最後までご覧頂いてありがとうございました!
今回のブログは「プロフェッショナルとはなにか?」というテーマで書いてみました!
これからプロを目指される方の参考になれば幸いです!では、また来週お会いしましょう!

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