皆さんこんにちは!
合同会社Sunflowerの代表社員を務めています、鴇田陽介です!
毎週恒例noteの更新です!
今日はお金の話をしましょう。
こんな出だしで始まると「えー、お金の話!?」「銭ゲバかよ!」そんな声が飛んできそうな気がします。
もし、今ご覧になってるあなたが、そんな考えが頭に浮かんだなら、それはかなり危険です。
その考えは、対象となる方へのサービスにおいても、あなた自身のキャリアについても、大きなマイナスになります。
今日はそんな「知らないと恐いお金の話」をしていきたいと思います。
※目次を入れる※
1:保育士にまつわるお金の現状
まず、保育士に関わるお金の現状はどうなっているのでしょうか?
お金の話をするならば、きちんと根拠から話してみましょう。
一般的な保育士の給与水準と、保育園の平均収支の状況から見てみましょう。
■保育士の給料水準
まずは保育士の給与水準から見てみましょう。
比較対象として、日本で働いている労働者の平均給与額と比較しながら見て行ってみましょう。
日本人の平均給与額
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2000/menu/03.htm#:~:text=1%E5%B9%B4%E3%82%92%E9%80%9A%E3%81%98%E3%81%A6%E5%8B%A4%E5%8B%99%E3%81%97%E3%81%9F%E7%B5%A6%E4%B8%8E%E6%89%80%E5%BE%97%E8%80%85%E3%81%AE1,%E6%A8%AA%E3%81%B0%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
男性:567万円
女性:280万円
男女平均:461万円
上記が日本人の平均給与額です。
国税局のHPで閲覧することができます。
対して、保育士の平均給与はどのようなものでしょう?
保育士の平均給与
https://www.hoikushibank.com/column/post_632
都道府県や年度によって違いますが、ほぼ男女差なく、以下のような金額になってます。
平均年収:374万円
これは、保育士バンクという、保育士の転職サイトが調査を行なったデータを参照にしました。
上記のサイトに行くと、より詳細のデータを見ることができます。
さて、比較してみてどうでしょうか?
全体の平均値と比較して、実に100万円近い差があります。
もちろん仕事の価値はお金だけではありませんが、この差にはショックを受けます。
なぜこのような差が生じているのでしょうか?
次の章では、そのことを深掘りしてみましょう。
2:給料の仕組み
皆さんは、給料とはどのように決まっているかご存知ですか?
例えば、「どのような仕事をしている人が高い給料をもらっているか?」もしくは「どのような仕事をしている人が高い給料をもらうべきか」について考えてみましょう。
ある一つの会社があると考えてみましょう。
この会社は食品の製造を行っている会社としましょう。
その会社には、社長、取締役、部長、課長、係長、平社員と明確に働いている人たちが分かれています。
さて、この中で一番給料が高い人は誰でしょうか?
答えは簡単ですね。
社長です。
では、なぜ社長が一番高い給料をもらっているのでしょうか?
実際に食品を作り、現場に届けているのは平社員の皆さんです。
なのになぜ、社長が一番給与が高いのでしょうか?
答えは「他にできる人がいないから」です。
給与はどれだけ価値が高い仕事をしているかや、どれだけクオリティが高いかだけでは決まりません。
むしろそれは副次的な要素で、給与が決まるメインとなる項目は「その人の代わりを務められる人がいるかどうか」です。
すごくドライな言い方をすれば、平社員の仕事ができる人は多くいます。
ですが、社長のような、多大な責任を背負い、会社の舵取りを行う仕事を行える人は極めて少ないと言えます。
「その人の給料はその人の希少価値によって決まる。」
これが世界の真実です。
3:〇〇が間違ってる!はいい加減やめよう
さて、基本的な給料構造がわかったところで、保育士に視点を移してみましょう。
以前、別の記事で書きましたが、現在日本における保育士資格を持っている人間の数は何人いるでしょうか?
答えは「約160万人」です。
その中で実際に働いている人の人数は「約40万人」
160万÷40万=4なので、資格を持っている人の中で4人に1人しか働くことができていない仕事というわけですね。
これを、前章の内容に当てはめると、「めちゃめちゃ代わりがきいてしまう」仕事となってしまいます…。(自分で書いてて腹が立ちますが、事実なので…)
つまり、保育士の給料が低い理由って「人数めっちゃいるし、代わりが効いてしまう。低い給料で嫌なら別の仕事を探せばいいんじゃない?うちにいなくていいから。」といったような話が通じてしまうわけですね…。(やっぱ腹立ちますが…。)
また、よく福祉関連の給料の話をすると…
「国がしっかりしてくれないから!」
「行政が現場をわかってないから!」
と、「〇〇が悪いから」といったような話を聞きます。
…本当にそうですか?
保育士の給与構築や保育園の収支状況を見ると、国や他の地方自治体からの補助率は決して低くないと感じます。
また、給与の基本部分やボーナスなどに当てられる処遇改善手当の金額も年々上昇傾向にあります。
保育園の人材配置基準も、僕が保育士資格を取得した時に比べれば遥かに良くなってきています。
本当に足らないのでしょうか?
本当に足らなかったとして、その愚痴をいうだけでなにか変わりますでしょうか?
僕は違うと思います。
もっと合理的に考えて「稼げる保育士」を目指しましょう。
4:稼げる保育士になるため…
さて、最後に稼げる保育士になるためには?といったテーマで書いていきたいと思います。
まず大前提で「稼げる」とはどれくらいの金額を目指すのか?を考えてみましょう。
様々な基準があると思いますが、ここでは前述した「日本人の平均年収」のちょっと上の500万くらいと想定しましょう。
通常の保育士の約倍くらいに稼ぐためにはどうしたらいいか?
それを考えてみたいと思います。
先程書いた通り「賃金とは希少価値によって変動する」という原則があります。
そのため、高い賃金を得ようと思ったら、自分自身の希少価値を上げる必要があります。
つまり「周りと違う貴重な保育士になりましょう」と言うことですね。
僕は就職したときからこのことを意識していました。
当時はお金がほしいとかっていうより、周りと違う保育士になりたいと思って意識していました。
それが結果的に今につながっていると思います。
希少価値の高い保育士とはどのような保育士でしょうか?
希少価値=他にいない=他と差別化できている。
つまり、「あなたが保育士として他の保育士と違うなにか」を見つけ出さないといけません。
「あなたが他の保育士と比べて”これはできる!”と思うことはなんですか?」
と、こんなことを保育士の方に聞くと、下のような回答が返ってきます。
- ピアノ上手く弾ける。
- 絵本を読むのが上手。
- お遊戯を教えるのがうまい。
残念ながら、これは差別化には当たりません。
正確に言うならば…
- ピアノ系のYou Tubeをやっていて10万人レベルの登録者がいる。
- 自分が絵本を読むと毎回感動で涙を流される。
- お遊戯を自分のオリジナルで作り、Tik Tokに出したらバズった。
こんなことができるのであれば、それは差別化されているでしょう。
「差別化は圧倒的なレベル&他の人がやっていない」ということが必須条件です。
忖度なく言えば、ピアノがある程度上手に弾ける人は多くいるし、絵本が読むのも上手な人もいっぱいいるでしょう。
稼げるレベルの希少人材になるためには最低でも10万人に1人レベルを目指さないといけません。
少々長くなりすぎてしまいましたので、実際にどのような方法で10万人に1人の希少人材になるかは来週のブログに書きたいと思います。
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5:まとめ
児童福祉の業界で働き続けて15年が過ぎました。
その間に、何人も給料やお金といった壁にぶち当たってきました。
そのたびに「〇〇が悪い!」と誰かに責任転換する様子も見てきました。
正直見ていられません…。
だって、何も解決しませんでしたから…。
合理的に、勤勉に、お金のことを本気で学ぶことってとても大切です。
福祉の人間こそ、お金のことを勉強しましょう!