皆さんこんにちは!
合同会社Sunflowerのyousukeです!
毎週恒例のnote更新です。
今日は昨今様々なメディアやSNSで話題になることが多くある「保育園における不適切保育」についてお話していきます。
不適切保育という言葉自体が、世間で認知を取り始めたのはつい最近のことでしょう。
現場で長く働いてきた一保育士として、とても思うことがあったので、書いてみました。
今回の話は、完全に僕の思い100%で書いています。
そのため、中には不快に思われる方もいるかも知れません。
そんな方がいらっしゃったらごめんなさい…。
ただ、書かずにいられませんでした…。
一人の保育士として、一人の子どもに関る人間として、しっかり自分の思いや考えを書いておきたかったんです。
では、ご覧ください!
1:不適切保育とは?
①言葉の定義
まずは不適切保育という言葉の定義から考えてみましょう。
この言葉自体が、前述した通り、近年になって注目を浴び、認知を獲得してきた言葉であると感じます。
そのため、まだ一定の定義も示されないまま、言葉が一人歩きしているような印象を受けます。
具体的に、どのような行為を指すのかを見ていきたいと思います。
不適切保育とは、「子どもに罰を与えたり、乱暴な関わりをしたり、身体的・心理的に深い傷を負わせる保育のこと」を指します。
具体的には…
■子どもに不必要なほどの罰をあたえる
■乱暴な言葉を使用する
■意味もなく大きな声で怒鳴る
■置き去り、閉じ込め
■たたく、ける など
と、上記のような物を指します。
これらはあくまで一例で、その他にも子どもが不快と感じるものは不適切保育に該当する場合があります。
また、その中で悪質性が高かったり、児童虐待防止法の観点から虐待と考えられるものは、虐待と認定されることもあります。
こども家庭庁が2023年5月に行った調査の結果、実際に市町村が確認したケースが昨年4~12月、不適切保育は全国の認可保育所で914件あったと報告されました。
保育施設全体では「不適切な保育」は1316件、このうち「虐待」は122件確認されたということです。
もちろん、この数字は氷山の一角だと思います。
私たちが目にできない部分でより多くの虐待が存在している可能性は十分にあります。
②直近で実際にあった不適切保育の例
では実際にどのような不適切保育があったのでしょうか?
少しだけ事例を見てみましょう。
4時間にわたり給食“強要” 不適切保育で問題の長寿認定こども園に特別監査 園への指導行う方針 三重・桑名市(TBS NEWS DIG Powered by JNN) – Yahoo!ニュース およそ4時間にわたって、園児に給食を食べるよう強要するなど、不適切な保育があった三重県桑名市の認定こども園に対し、県と市が news.yahoo.co.jp
これは今年の5月23日に発覚した三重県の認定こども園のニュースです。
給食をなかなか食べられなかった園児に対して、4時間にわたり給食を食べるように強要。
トイレも行かさず園児が漏らしてしまうとそのことを保育士同士で笑い合う。
その他にも多数の不適切と思われる保育が見受けられています。
口に食事押し込む、逆さづりも 不適切保育で認定こども園に改善勧告:朝日新聞デジタル 保育士が園児のあごをつかむといった不適切保育があったとして文書指導を受けた横浜市の認定こども園について、市が運営法人に改 www.asahi.com
もう一件ご紹介しましょう。
これは横浜市の認定こども園で起きた不適切保育の事例です。
2021年に起きたことで、各メディアで報道されたのが最近といった件です。
食事を完食させるため強制的に口に押し込む。
園児の足をつかんで逆さづりに近い形で持ち上げる。
午睡で寝られない園児を押さえつける。
他の園児の前で叱責する。
といった行為があったとのことでした。
2:世の中の意見
これらの内容は、目にするだけでも腹が立つような思いを受けます。
世の中ではどのような意見が出ているのでしょうか?
様々なメディアへのコメントや、SNSでの投稿を参考にまとめてみました。
①両側面の意見
様々な声を集めてみると「不適切保育を攻める意見」と「保育士側に味方する意見」と両方の意見があるように見えました。
両方の意見の中の代表的なものをまとめてみました。
②不適切保育を攻める意見
まずは、不適切保育を攻める意見をまとめてみました。
「自分の子どもがこんな保育をされていたらと思うと信じられない。ぞっとする」
「同じ保育士として恥ずかしい。」
「子どもたちがどれほどの恐怖を覚えたのか…。考えるだけで悲しくなる」
親としての立場や子どもたちへの影響を気遣うコメントが多かったように感じます。
③保育士側に味方する意見
反対の意見も見てみましょう。
「ありえないけど、保育士の忙しさにも目を向けてほしい」
「保育士の待遇を変えない国や行政が悪い」
「そんなに嫌なら預けないで自分で育てればいい」
保育士側の都合を考えてほしいと言った言葉や、この問題を通して国や行政への言葉を投げかける声が多かったと感じました。
3:僕がこの件で考えること
ここまでは、不適切保育と言われる事象の整理や、世の中でどのような意見があるのかをまとめてきました。
色んな感情を抑えて、かなり理性的に書いてきたと思います。
…さて、ここからは僕の感情全開で書いていきます。
多少文章も荒れると思いますし、言葉も選ばずに書いていきます。
そういった強い表現が苦手な方は、ここまでで読むのを止めることを推奨します。
では、書いていきたいと思います。
①保育士という資格をどのように考えているのか?
まず第一に、不適切保育をしてしまった保育士も、その保育士の行動を何一つ咎めることができなかった園全体も「ありえない」が僕の感想です。
保育士という資格は、厚生労働省が認めた国家資格です。
子どもの命を預かり、子どもの人生に関わり、大きな影響を与える職種です。
子どものプロとして、専門的な知識と専門的なスキルを持って子どもたちに関わります。
「子どもがご飯を食べたくない」と意思表示をしたのならば、その背景や考え、思いを感じ取り、その中でも楽しく食べられるように有効的なアプローチをすることが使命です。
決して、厳しく無理やり食べさせることが僕たちの仕事ではありません。
「プロとして恥を知れ」
僕が記事を読んだ時の第一印象でした。
②命を預かるということ、覚悟を決めるということ
さらに考えました。
保育士資格を手にする人は、みんな大体「子どもが好きだから」という想いを持っています。
その想いがなければ、そもそも保育士資格を取ろうだなんて思いません。
それは間違いがないものだと思います。
けれど、それだけではダメです。
絶対に駄目なんです。
保育士は「子どもが好きなだけではできない仕事」と言われます。
僕はこの言葉も嫌いですが、今回はあえてその言葉を使います。
前述した通り、保育士は「子どもの命を預かり、人生に関わらせていただく仕事」です。
子どもの命の前に立つ。
その覚悟を持たなければいけません。
人の命を預かること。
人の人生に関わること。
その重さや重要さを理解できない人間はこの仕事に就くべきではありません。
命や人生を前にして、通用する言い訳なんか存在しません。
これから保育士を目指す人、保育士を続けていく人は、このことを覚悟してください。
③古い考えかもしれないが…
最後に、今回の様々な不適切保育の記事を見て、僕がたどり着いた考えを書いていきます。
不適切保育のような案件が、誰に責任があるのか?
そんな犯人探しのようなことをしても意味がないことは分かっています。
だからそんなことをするつもりはなく、一人の子どもに関ることを生業としている人間として、今回のブログを書きました。
現場の保育士の大変さは、僕自身が体験したことから、十分に理解しています。
だから今回のような記事が出た時「そのことを理解していない」と反論したくなる気持ちもわかります。
けれど、それで何になるのでしょうか?
結果的に、傷ついた子どもたちや保護者の方々の心の傷が消えるわけではありません。
傷の舐め合いは何も生み出しません。
保育士という職種は、資格を取ってからがスタートです。
資格証を手にしたその日から、ひたすら研鑽の日々がスタートします。
保育学校や保育士試験に向けての学習は、あくまでもスタートラインに立つための助走にすぎません。
子どもたちにとって、価値ある保育士になるためには、そこからがスタートです。
どれだけ忙しい毎日でも、自分の研鑽を忘れず、高い専門性を持った保育士になる。
古臭い考えかもしれませんが、その姿勢を忘れては、プロとは呼べません。
4:まとめ
最後までご覧いただきましてありがとうございました!
少々感情を走らせすぎてしまった文章になってしまい、申し訳ありません…。
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