#15 保育士として働く上で大切なこと〜離職率の壁を超えるため〜

福祉のジョブズを目指す社長のつぶやき

皆さんこんにちは!
合同会社Sunflowerのyousukeです!

毎週恒例のnote更新です。
この記事を書いている7月2日(日)は保育士試験の実技試験が行われている日です。

僕も保育士資格を持つものとして、一つエールを送りたいと思い、今日は「保育士として働く上で大切なこと〜離職率の壁を超えるため〜」というテーマでブログを書きたいと思います!

ぜひご覧ください!

1:保育士の離職率

まず最初に、保育士の離職率や離職理由についてお話をしていきます。

引用:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/17/index.html

少し古い平成29年のデータですが、市場の状況としては大きく変更はされていません。
全体の数値が大きく、読み取りづらいですが、概ね下記のような特徴がわかります。

①3年以内に50%の人が離職する。
②1年以内に25%の人が離職する。

結構驚きのデータですよね…。

残念ですが、保育士という仕事は離職率が極めて高い職種の一つと言われています。
ちなみに下記が、保育士の離職理由です。

引用:https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shikaku/r4hoikushichousa.files/3R4chosakekkanogaiyou.pdf

簡単にまとめると下記のとおりです。

保育士を辞める人の理由TOP3は以下の通り。
1位:職場の人間関係
2位:仕事量が多い
3位:給料が安い

非常に悲しい話です。
一度は志し、保育士という資格を取り、働いてみたものの、その労働環境の辛さから保育士を辞めてしまう。
そんな構図になっていると言えるでしょう。

僕も保育士として働いてきた中で、多くの同期の離職や部下の離職を見届けてきました。
もちろんそれぞれの離職理由はありますが、共に働いた仲間が離れていくというのは悲しいものです…。

僕自身のことで言えば、職場は変えてきたものの、保育士という仕事を辞めたいと思ったことはありませんでした。
どのような理由があろうと、保育士という仕事は一生続けていこうと思っています。
この資格に、誇りと尊厳を持っています。

先程記載した通り、保育士は3年目までの離職率が急激に高くなる傾向があります。
では、この「離職率の壁」を超えるために何が必要なのでしょうか?
16年保育士を続けてきた僕の経験値から考えてみます。

2:保育士として大切にすべき3つのこと

①子どもと保護者だけを見続ける

保育士の離職理由第一位は「職場の人間関係」です。
これには、僕も何度も苦しめられてきました。

この業界で生きていると、残念ながら職員間での派閥やお局さんの影響だったりとか。
そんな「雑音」が激しく入ります。

そんな雑音はいずれ心を蝕み、「何のために働いているのだろう…?」と感じ始めます。
結果、思考が停止し、仕事への覇気ややる気はなくなり、退職へ…となってしまいます。

僕は一切を無視してきました。
無視っていうか、だいぶ戦ってきました…。
そんな大人の事情は子どもたちには関係ありませんし、そんな腐ったものに僕は興味がないからです。

保育士が見るべきは、子どもと保護者です。
そのことだけを考えるべきなんです。

自分の判断基準は僕が決める。
そして、僕の判断基準は「子どもと保護者の方々」です。

これから保育士になる方は、ぜひ、自分の判断基準を自分で決めてほしいと願います。

②常に心地よくいる

保育士という仕事は「感情労働」と言われる仕事です。
日々感情を動かし、子どもたちや保護者の方々に接します。
常に笑顔を作り、子どもたちの前に立ち続けることが求められます。

ですが、誰しもが人間です。
気持ちが落ち込んでしまう時や、嫌なことがある時もあります。
イライラしている日だってあるでしょう。
そんな日は笑顔を作ることも難しい。
誰だってそんなことはあります。

我々はプロフェッショナルです。
すごくドライな言い方をすれば、自分のプライベートの理由や感情は一度外しておかなければなりません。

どんなイライラしたことがあっても、それを子どもや保護者、他のスタッフの前でだすのは違います。
それはプロフェッショナルではありません。
誤魔化せというわけでもありません。
そんなの、子どもたちは見抜いてしまいます。

常に心地よくあれ。

僕がずっと心がけてきた言葉です。
子どもたちの前に出る時、保護者さんの前に出る時、スタッフの前に出る時。
その時までには、何があろうと、自分の心を常に心地良い状態に作り上げる。
方法は人それぞれですが、これは、人前に立つ人間の責務だと僕は考えています。

③どこまでも子どもを好きでいつづける

最後に、いちばん大切に思っている事を書きます。

保育士の仕事をしているとこんな言葉をよく聞きます。

「この仕事は子どもが好きなだけじゃできない仕事だから」

この言葉は真実ではあると思います。
けど、僕はこの言葉が大嫌いです。

なぜならこの言葉は不完成だからです。
正しく言うなら…「この仕事は子どもが好きなだけじゃできない仕事。だけれども、子どもを好きでいつづけなければなってはならない仕事」
ここまでで完成だと思います。

どこまでも子どもが好き。
何があろうと、どんな変化があろうと、子どもを愛おしいものと思い続けられることは保育士として最も必要な資質だし、覚悟だと思います。

3:離職率の壁を乗り越えるために

今日書いた3つは最低限必要と僕が思うものです。
もちろんこの他にも、様々な知識やスキルなど、身に付けなければならないものは山ほどあります。

保育士の離職率の壁は3年目。
つまり、上記に書いたような3つのポイントを3年目までに確立することが求められます。

これから保育士を目指される方は、ぜひ参考にしていただければと思います!

4:まとめ

本日も最後までご覧頂きありがとうございました!
一人の保育士として、保育士の方々を雇用する経営者として、僕が大切だと思うことを書き綴りました。

今回は結構感情のまま書いてしまいました。
もし不快に感じる方がいらっしゃったらごめんなさい。

ではでは、今日はこんなところで!

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